解凍の仕方は大事
気をつけて冷凍保存しても解凍のやり方を間違うと、食材の水分やうまみ成分がなくなってしまいます。わざわざ冷凍して長持ちさせるなら、正しい解凍法も知って無駄なくおいしい食事をとりたいものです。
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肉や魚の解凍
肉類や魚は冷凍を正しくしていないと、解凍時に濁った汁がでてきます。これは冷凍時にうまく内部まで冷やすことができなかった証拠です。きちんと冷凍保存できていても、解凍時に汁がでてくるとうまみ成分が逃げてしまうため、汁を出さないようにします。
汁を出さないコツは、解凍スピードを遅くすることです。冷凍庫から出してすぐに常温で置いておかず、冷蔵庫に入れて解凍させると汁がでません。時間がかかるのが難点なので、忙しい時は電子レンジでも解凍可能です。
電子レンジを使う時も、いきなり長時間温めるのではなく少しずつ様子を見ながら解凍して、汁が煮えないように半解凍でやめます。肉でも魚でも500Wで2分30秒ほどが目安です。汁を吸収するシートを使うとおいしさそのままに解凍できます。
野菜の解凍
野菜類は自然解凍もできますが、調理する前提でゆでるかレンジを使って解凍します。シチューなどにするならそのままでも大丈夫です。
加熱時間は、500Wの電子レンジで最大2分30秒が目安になります。もやしやキノコ類は1分ほど、ホウレンソウやキャベツなどの青菜系は1分30秒、それ以外の野菜は2分です。2分30秒の加熱時間が必要なのは、玉ねぎやジャガイモなどの根菜類になります。
調理済み料理の解凍
事前に調理した料理を冷凍保存している場合も電子レンジで解凍可能です。一気に何分も加熱するのではなく、1〜2分単位で様子を見ながら複数回温めます。一人暮らしにおすすめの料理でもあるカレーやシチューは、冷凍時の容器のままレンジで解凍してもいいですが、軽く温めてから鍋に移して火にかけるほうがおいしいです。
冷凍卵やケーキ類は常温で自然解凍すれば、そのまま食べれます。真空パックや密封容器に入っているなら取り出さずに自然解凍です。卵を調理するなら500Wのレンジで2分ほど温めます。
冷凍はスピード重視で素早く冷やすのが大切ですが、解凍は逆にゆっくりと少しずつがポイントです。特に自然解凍する時はかかる時間をあらかじめ考慮しておき、食事の準備が無駄に長くならないようにします。
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