一人暮らしの空き巣対策

防犯意識を高める

サムターン

 

賃貸での気ままな一人暮らしは防犯意識を低くさせがちです。生活に慣れてくると少し外にでるだけなら鍵をかけないで出てしまう人も少なくありません。ですが、誰かが守ってくれるわけではない一人暮らしだからこそ余計に防犯意識を強く持っておくのが大切です。

 

特に空き巣はわずかな時間であっても油断できませんから、常日頃から対策しておく必要があります。

 

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空き巣の行動・特徴を知る

空き巣にとって侵入しやすい時間帯は午前10時から午後4時の間と言われていますが、あまり参考になりません。なぜなら、ほとんどの空き巣は事前に下見をして、狙いの部屋の住人のライフスタイルを把握しているからです。

 

また、近所を徘徊しても不自然でないような身なり(営業マンや宅配業者に成りすます)をしていることも多いため、「近くで不審者を見かけたから気をつけよう」といった後手にまわる対策も好ましくありません。事前に侵入されないような対策をしておくのが大切です。

 

空き巣に狙われやすい部屋

空き巣にとって入りやすい部屋、入りにくい部屋というものがあります。契約前の下見の段階で防犯面を意識して狙われにくい部屋を借りるのが理想ですが、他の条件の都合もあって現実的ではありません。

 

なので、住みはじめてから建物や部屋、周辺状況をチェックして危険な場所は防犯を強化するのが大切です。

 

建物

人通りが少ない道路に面している建物はそれだけ被害にあう可能性があがります。時間帯によって極端に人の数が減るという場合も注意が必要です。

 

建物周辺に塀や電柱、屋根などの足場があるなら、1階でなくても油断できません。

 

建物の周りに問題がない場合は、共用部分を確認します。内廊下タイプで外から玄関が見えにくい作りや屋上に誰でも入れる状態は防犯面では好ましくないです。

 

部屋

1階が狙われやすいのはよく言われますが、高層階もリスク0ではないです。特に最上階は住んでいる人の防犯意識が低いのか、1階とさほど危険度は変わりません。空き巣の被害状況を階数別にみると1、2階以外が4割以上あり、最上階は1階の次に危険といわれています。

 

階数以外で注意したいのは部屋の位置です。エレベーターの目の前や階段を上がってすぐの部屋が狙われやすくなっています。

 

また、部屋の位置に問題がない場合でも、窓やベランダが外からみて死角になっているなら注意しておきたいです。

 

基本的な対策

空き巣対策でまず大切なのは、日頃からスキを作らないことです。防犯グッズはぜひとも活用すべきですが、どんなに素晴らしいアイテムを揃えてもスキだらけで使いこなせないなら意味がありません。

 

鍵のかけ忘れに注意

「空き巣=無理やり入る」というイメージがありますが、玄関や窓のカギをかけ忘れたことによる被害は意外と多いです。超基本的なことですが、自らの不注意で被害にあわないためにも出かける時は必ず鍵が閉まっているかを確認します。

 

近所に行ってすぐ戻ってくるつもりという場合も油断は禁物です。

 

鍵と同様にカーテンの開けっ放しにも注意しておきます。中が見えるだけでなく、侵入をより簡単にさせてしまうからです。

 

スペアキーをおかない

鍵をなくした時のためにスペアキーを玄関付近に置く人がいますが、危険なのでやめるべきです。空き巣は郵便受けや水道メーター室など、あらゆる場所を探すため簡単に発見されます。

 

だらしない雰囲気をつくらない

洗濯物の干しっぱなしや玄関周りのごみなど、だらしない部屋は防犯も緩いと考えられるので、空き巣のターゲットにされやすいです。仮に空き巣被害に遭わなくても、室内が散らかっていると貴重品がなくなった時に自分でも気づきません。

 

最悪、空き巣に入られたことすら気づかない可能性もありますから、常に片づけ・掃除をしてキレイな部屋を保っておくのも防犯につながります。

 

女性の場合は部屋をキレイにするだけでなく、いかにも女性が一人暮らししています的な雰囲気を作らないのも必要です。洗濯物を干す場所やカーテンのデザインなどを特に気をつけます。

 

郵便物をためない

郵便物を溜め込むのは、長く留守していることを教えているようなものです。出張や旅行で家を空ける期間が長い時は、郵便物の配達ストップをしてもらいます。

 

空き巣に狙われない部屋づくり

空き巣は侵入するのに10分以上の時間がかかると諦めることが多いので、部屋に簡単に入れないようにするのは有効な対策になります。玄関のカギだけでなく、窓やベランダにも注意を払って空き巣が入れない部屋づくりをするのが重要です。

 

玄関の対策

ピッキングやカム送り解錠、サムターン回しなど、空き巣の手口は玄関から侵入を試みるものが多いので、玄関の対策は必須です。もっとも安心できるのは鍵そのものを防犯用のものに変えてもらうことですが、賃貸で自分の部屋だけ取り替え工事をお願いするのも現実的ではありません。

 

おすすめは後付けの補助カギの利用です。挟むだけの簡単なものや粘着タイプなど色々あり、玄関のセキュリティを簡単に強化できます。取り付ける時にドアに傷がつくのが心配なら、管理会社か大家さんに相談しておくといいでしょう。

 

窓対策

窓も玄関と同じくツーロックにするための補助カギを取り付けます。玄関の補助カギ以上に手軽なので、やっておくと安心です。

 

空き巣は窓に小さな穴をあけて鍵をあけたりもしますから、鍵だけでなく窓そのものへの対策も必要になります。ホームセンターなどにある防犯フィルムを貼ると、窓への衝撃で激しい音が鳴るので鍵周辺だけでも貼っておくと安心です。

 

窓が破られた時に鳴る防犯ブザーなども効果的なので、状況に応じて使い分けます。屋上から高層階を狙う手口もあるため、2階以上でも窓のセキュリティ強化は必須です。

 

ベランダ対策

1階でなくても足場を使ってベランダから侵入するケースは多いです。高層階であればあるほど油断してしまうため、ベランダ対策も必要になります。

 

ベランダが死角だったり人目につきやすい時に効果的なのは防犯ライトです。人に反応して明かりがつくものを置いておくとそれだけで犯行を諦める可能性が上がります。

 

また、ベランダに物を置いて侵入しにくい状態にするのも簡単にできる対策です。空瓶や鉢など、音がでやすいものなら、障害物+早期発見に役立ちます。

 

被害にあったら

万が一、被害にあった場合は速やかに警察に通報します。被害状況を確認して、キャッシュカードやクレジットカードの使用停止手続きを即日おこなうべきです。スマホひとつでもいくらでも悪用できるので、ひとまず使えない状況にしておく必要があります。

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