一人暮らしの騒音トラブル対策

騒音トラブルを回避

スピーカーの山

 

集合住宅におけるトラブルでもっとも多いといわれているのが騒音を原因としたものです。車や電車の音がひどい場合は下見である程度わかりますが、住みはじめてから上下左右の部屋に住む人ともめるケースも多々あります。

 

周囲の音で悩まされないためにも、住まいの防音術を知るのは大切です。また、自分がトラブルメイカーにならないように騒音対策をしておく必要もあります。

 

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騒音対策の基本

隣人の音がうるさい時や自分の音を周囲に伝わらせないための基本的な対策です。最低限できることはやっておきましょう。

 

窓やドアを閉める

窓や玄関が開いているとそれだけで音は大きく聞こえてしまいます。自分の部屋と隣室の両方の窓が開いているとかなり響くので、戸締りは基本です。夏は暑いため窓を開けっ放しにしがちですが、音が気になるなら閉めておきます。

 

スキマからの音漏れも防ぎたいなら、窓やドアに貼る防音用のテープがあるので、それを使えば効果抜群です。

 

カーテンを厚くする

ブラインドしかない場合やカーテンが薄い時は、厚手のものに変えます。カーテンは音を遮断する効果があり、厚ければそれだけ室内の音が漏れにくいです。断熱効果もあるため、部屋の温度を快適に保つ役割もあります。

 

部屋の位置を変える

居室スペースが複数ある場合はメインで使う部屋を変えるのも手です。隣室に接していない部屋を主に使えば、相手の音も自分の出す音も気になりません。ワンルームではできないのが難点です。

 

部屋にいる時間を減らす

外での活動時間が増えれば、迷惑をかけることもかけられることも減ります。特に一度もめたりした経験があるなら、問題となった時間だけ外出すれば再度のトラブルを防止可能です。

 

自分が迷惑をかけないために

自分のだす音が周囲の迷惑になるとそれだけトラブル発展につながります。節度ある行動を基本として、自分も周りも快適に生活できるようにするのが大切です。

 

振動に注意する

誰が聞いてもうるさい爆音以上にちょっとした音が周囲にもたらす振動に注意しておきます。ただ生活しているだけで出る音であっても、意識的に対策していないと周囲には響いているものです。

 

特に生活で出る音は毎日、毎晩と続くため、相手にとってはいつもいつもうるさいと感じてしまいます。一時的な騒音よりも音と振動の積み重ねがトラブルを招くことも多いのです。

 

行動時間に注意

大半の人は夜寝て朝起きる生活スタイルですから、行動する時間が周囲と極端にずれないように配慮します。仕事の都合で夜の活動時間が長くなる場合は、音が出る行動に注意が必要です。

 

掃除機や洗濯機は日中使うなら問題になりませんが、夜は音が響いたり振動が周囲に伝わります。遅くとも夜の9時くらいまでの使用にとどめ、夜間は使わないようにするべきです。

 

音楽やテレビの音

音楽を聞いたりテレビを見る時の音量は常識の範囲内に設定しておきます。特に音楽は音の高低によって響き方が変わってくるため注意しておきたいです。

 

夜遅くに音楽を聴きたい場合は、ヘッドフォンも活用します。音を大きくしすぎたり頻繁に使うのは耳に負担なので、ここぞという時に使うといいでしょう。

 

外出・帰宅時

窓が開いている時や静かな時間帯は玄関の開閉音が響くこともあります。日中は気にならないかもしれませんが、遅い時間帯に帰宅する生活スタイルの人が、毎晩のように「バタン、ガタン」と音をだしているとトラブルにつながるのも時間の問題です。

 

周囲が静まりかえっている時は玄関の開閉はゆっくりおこない、不用意に音を出さないようにします。

 

トイレと風呂

住宅の構造によってはシャワーや湯をはる音、トイレを流す音が響くこともあります。作りの問題なので自分で改善するのは難しいですが、深夜の時間帯は使用を控えるなどの工夫が必要です。

 

スリッパを使う

人の足音は騒音トラブルでもよく聞く話です。普通に歩いているだけのつもりでも足音と振動が周囲に伝わります。特に階下の住民には想像以上に響いているので、スリッパを使うのがおすすめです。

 

ゴム製のスリッパならより効果的ですが、使用中でもバタバタ歩かないように配慮する必要はあります。

 

敷物を敷く

スリッパと同じく、室内の足音や物を置いた時の振動を吸収させるのに役立ちます。メインの部屋にはカーペットや絨毯、ラグなど何でもいいので敷いておきましょう。

 

防振マット

冷蔵庫や洗濯機の振動を抑えるのに役立つのが防振マットです。ゴムが振動を吸収してくれるので、階下に響くのを避けたい場合は使っておきます。種類も複数あるので、家電ごとに用意しておくとバッチリです。

 

苦情が来たときの対応

もしも他の住人からうるさいと苦情がきたら、まずは謝ることです。騒音トラブルが殺傷事件に発展することも珍しくないため、最初から「自分は悪くない」という姿勢は身の危険すらでてきます。

 

仮に自分に落ち度がないと思っても、音の感じ方は人それぞれ違いますし自分の想像以上にうるさかった可能性も否定できません。ですから、「気をつけます」と謝るのが最初の対応としては無難です。

 

気をつけているのに隣人が神経質だったり、しつこくクレームを入れてくるなら管理会社か大家さんに相談します。問題の程度やトラブル回数によっては業者や大家さんが違う部屋や物件を紹介してくれることもあるので、自分一人の手に負えない時は相談するのが大切です。

 

隣人がうるさいとき

他の住人の騒音に困っている時の対策です。自分の部屋の防音がしっかりできていても周囲の音が響くことはあるので、状況に応じた対策も必要になります。

 

耳栓

耳栓をしておけば周囲の音も気になりません。ただし、振動は感じるので、万全の対策にはならないです。常につけたまま生活するのもわずらわしいので、寝る時だけつけるといいでしょう。耳栓+アイマスクは熟睡したい時に最適です。

 

管理会社に連絡

直接苦情を入れるのも大変なので、最初の対応では管理会社か大家さんに連絡・相談します。トラブル相談用の連絡先は契約時に教えてもらっているはずです。わからない場合はひとまずわかるところに連絡して聞きます。

 

騒音がでる時間帯や期間、音の種類、どこの部屋かなど、できるだけ具体的に内容を伝えて苦情元も誰からかはわからないようにお願いしておくといいでしょう。

 

直接言う場合

迷惑住人に直接苦情を伝える方法もあります。相手は迷惑をかけている認識がなかったりそもそも変人の可能性もあるため、ケンカ腰に注意するのはNGです。苦情を入れるというより、あくまでお願いするという姿勢で伝えるのがベターですが、相手の頭のねじが外れていて話にならない場合はひとまず諦めて深追いしません。

 

騒音問題が殺傷事件に変わることもあるため、できる限り直接伝えるのは避けたいですが、深夜で管理会社に連絡できない時など、やむおえない場合は一人ではいかず、第三者に同行してもらいます。

 

警察は原則として民事には関与しませんが、悪質な場合は相談するのも一案です。

 

引っ越す

騒音問題は考え方や生活習慣の違いもあって、一度もめだすと解決するのも難しいです。すぐに引っ越せない場合は諦めるのもひとつの手ですが、せっかくの一人暮らしで窮屈な思いをするくらいなら引っ越しも視野に入れておきます。

 

どちらが先に住んでいたとしても自分が出ていくのは納得できないですが、ストレスがたまって病気になったり生活の基盤に悪影響がでるよりはマシです。悪い現状を変えて新しい場所で気分を一新すれば嫌なことも忘れます。

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