賃貸の家賃交渉のタイミングとコツ

上手に家賃交渉する

成功の文字を掲げる女性

 

毎月でていく家賃が少しでも安くできるならそれに越したことはありません。生活が苦しくなってから食費や光熱費を節約しても家賃は節約できるものではありませんから、入居前から交渉しておきたいです。

 

ただ、やみくもに「下げて」「安くして」の一点張りでは交渉に応じてもらえませんから、家賃交渉のコツを知って少しでもお得に部屋を借りれるようにしましょう。

 

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値下げ交渉するタイミング

家賃交渉をするタイミングは契約前が基本です。住みはじめてから重大な不備が部屋にあった場合や大家さんによっては入居後でも交渉に応じてくれたりしますが、何もないとお願いしづらいこともありますし、何より入居前なら相手側も部屋を借りてほしいので、話がスムーズにすすみやすいからです。

 

契約前と言っても、不動産屋を訪問した直後や下見をする前から値下げを要求してもうまくいきません。うまくいかないと言うより嫌われて門前払いされるだけです。

 

また、しつこく要求すると支払い能力を疑われて部屋を借りること自体ができなくなる可能性もあります。交渉に応じてもらえるなら少しでも早く下がることを確認しておきたいものですが、まずは家賃の値下げ交渉のことは忘れて、下見をして部屋の候補を決めるまで我慢です。

 

交渉相手は大家さん

わたしたちが直接家賃の話をするのは不動産屋の営業マンですが、交渉相手はあくまで大家さんです。大家さんと直接顔をあわせなくても営業マンが間にはいって交渉してくれます。なので、交渉する時は営業マンに嫌われないのも大切です。

 

営業マンから悪い印象を受けるとそのまま大家さんにも情報が伝わります。結果として、値下げに応じる必要はないと判断されれば交渉失敗です。ゴマをする必要はありませんが、良識のある行動と態度で営業マンと接する必要があります。

 

家賃交渉できるか見極める

家賃交渉をする時は最初から無茶な要求をしないのがコツのひとつです。「家賃下げて。あと敷金と礼金もなしで」これでは誰も応じてくれません。家賃の値下げ幅も数千円が妥当なので、「半分にして」とかも無理です。

 

自分からいくらと具体的な数字を言わずに、まずはそもそも下がる可能性があるかを確認するのが先決です。下見の時や最終的に迷っている時に「下がりませんか?」と確認します。物件そのものが値下げに応じてない場合もあり、そうした部屋で金額の話をしても無意味ですから、そうした時は潔く引くべきです。

 

そもそも家賃交渉に応じてない部屋でしつこく要求すると審査にも響くので、物件自体が交渉可能かを見極めるのは交渉前の大切なポイントになります。

 

礼金交渉を狙う

大手不動産会社でも地元不動産会社でも、大家さんへの印象や審査を重視すると強く家賃交渉できないのは仕方ありません。

 

値下げ可能な物件で粘って家賃が下がればラッキーですが、うまくいかない時は礼金の交渉をするのもひとつの手です。

 

礼金は時期や地域によって有無や金額に違いがあるもので、同じ物件でも引っ越しシーズンは必要なのにそれ以外ならなくなるなんてこともあります。なので、必ず必要な家賃よりも交渉に応じてくれる可能性が高いんです。

 

また、通常の賃貸契約期間2年で計算すると、礼金を下げてもらうほうがお得になる場合もあります。たとえば家賃5万円、礼金1ヶ月分で家賃を1000円さげてもらうと、2年間で2万4000円です。家賃がそのままでも、礼金を無料にしてもらえれば5万円、半額にしてもらうと2万5000円なので、家賃交渉よりもお得になります。

 

値下げ額によってお得になるかは変わりますが、家賃交渉よりうまくいく可能性が高い分、メリットは大きいです。家賃交渉がうまくいかない場合は礼金交渉に目を向けることをおすすめします。

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