一人暮らしの部屋探しにかかる初期費用

一人暮らしにかかるお金

電卓をうつ手

 

引っ越しはまとまった額のお金が必要ですが、はじめて一人暮らしをする場合は引っ越し費用だけでなく生活用品の購入にもお金がかかります。あらかじめ何にどの程度のお金が必要かを知っておくと予算も決めやすいので、全ての費用を把握しておくのが望ましいです。

 

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入居前に必要な初期費用

部屋が決まって最初に必要な費用と金額の目安は以下です。

 

敷金:家賃の1〜3ヶ月分
礼金:家賃の1〜2ヶ月分
仲介手数料:半月〜1ヶ月分
前家賃:月末までの日割り分+翌月分+共益費・管理費
保険料:1〜2万円

 

家賃を元に金額が決まるケースが大半のため、必要な初期費用は契約した部屋の家賃によって変わります。少なくとも家賃5ヶ月、多い時は7ヶ月分は必要です。仮に5万円の部屋を借りた場合、25万〜35万円はかかります。

 

敷金

敷金は一時的に不動産屋に預けるお金で、退去時にはかえってくるお金です。ただし、部屋の修繕や清掃にあてられるお金なので、使用状況によってはほとんど残らないこともあります。

 

家賃のおよそ2〜3ヶ月分のお金が必要なため、部屋探しの初期費用は敷金があげているようなものです。敷金0をうたう業者やそれを条件にする人も多いですが、敷金0には問題点も多くなります。

 

礼金

礼金も敷金と同じく高めの費用で、家賃の1、2ヶ月分必要です。礼金は謝礼ですから、敷金と違って返ってくる可能性はありません。

 

部屋が空きやすい時期には礼金0で、引っ越しシーズンになると同じ物件でも礼金が必要になったり金額が上がったりすることもあります。

 

礼金0物件もよく探されますが、敷金同様と同じく0にはなにか理由があるものです。

 

敷金・礼金の詳細と違いを解説

 

仲介手数料

仲介手数料は不動産屋に賃貸契約の仲介をしてもらった時に必要な費用です。管理が別の不動産会社になっている部屋を契約すると必要になります。金額は家賃の1ヶ月分か半月分です。

 

不動産屋が直接管理している部屋、つまり仲介してもらわなくていい物件なら無料の場合もありますが、探すのが面倒なので、必要な初期費用と考えます。

 

仲介手数料の詳細解説

 

前家賃(家賃+共益費・管理費)

家賃は契約した日から発生するため、月の途中で契約した場合は月末までの分を日割り計算して支払います。+翌月分の家賃まるまる1ヵ月分も先払いで必要です。

 

家賃は基本的に共益費も含めた額で考えます。共益費は廊下や玄関などの共用部分の管理費用で、家賃1ヶ月分です。不動産会社や地域によって言い方が変わりますが、共益費も管理費も意味は同じなので、どちらかの費用が家賃とは別に必要になります。

 

つまり、最初に支払う家賃の合計は、(日割り家賃)+(翌月の家賃)+(共益費or管理費)で、これが前家賃です。共益費がない部屋は必要ありません。

 

共益費・管理費の詳細解説

 

保険料

保険料は契約時に支払いが条件になっていることも多いので、必要な費用として考えておきます。安いと1万円程度ですが、2万円くらいで計算しておくと安心です。

 

部屋探しに関するその他の費用

札束

 

他に必要な初期費用は借りる人の状況や不動産会社、地域によって変わってきます。自分は必要ないと思っていても業者のスタンスや地域柄によって払う場面もでてくるものですから、初期費用は必要最低限ではなく多めに見積もって余裕をもたせるのが大事です。

 

預り金(前金)

預り金は契約前に契約の意思表示で支払うお金で、前金、申込金、手付など違う表現もたくさんあります。「この部屋を間違いなく借ります」という意味で支払うものですが、業者に部屋をおさえてもらう意味にもなるお金です。

 

売買契約ではないのであまり借主から払うことはありませんが、業者によっては請求してくることもあります。預り金を払った後にキャンセルしても返金はされますが、その場合は手数料がかかるので注意です。

 

駐輪場・駐車場代

駐輪場は無料の物件もありますが、都会なら数千円必要なこともあります。

 

駐車場は建物内であっても毎月支払う必要あり。周囲に駐車場がある場合は賃貸契約した業者とは違う業者と駐車場だけ別に契約することもできます。その場合も当然費用はかかります。

 

金額は地代によって変わりますが、安くて数千円、高いと1万円以上必要です。

 

保証会社の利用料

保証人を用意できない時に保証会社に代行してもらうサービスがあります。かかる費用の目安は家賃の2分の1ですが、会社ごとにかわるので確認必須です。

 

保証人が用意できるのに保証会社への利用料が強制というケースもあります。さらに更新料もかかるので、最初に確認しておきたいです。

 

鍵の交換代・害虫駆除・消毒代

鍵の交換費用が必要な場合は1万〜2万ほどかかります。

 

他には清掃、害虫駆除、消毒、クリーニングなど、色々な名目で別途お金が必要なケースもあり、5000円〜1万円ほどです。任意の時もありますが契約条件に含まれていることもあり、契約時に確認しておく必要があります。

 

賃貸・契約更新料(更新手数料)

賃貸更新料とは、部屋に引き続き住む時の更新費用です。初期費用ではありませんが、賃貸契約は原則として2年で終了するため、2年たったら支払いが必要になります。賃貸更新料、契約更新料といった表現でも意味は同じです。

 

金額は家賃の1ヶ月分が多いため、更新時には2ヶ月分の家賃が必要になります。契約期間2年と更新費用1ヶ月分は基本ルールなので、違う場合は注意です。あわせて保険の更新料が必要かどうかも確認しておきます。

 

マレに更新料がない部屋もありますが、見つけたらラッキーくらいに少な目です。逆に更新料が2ヶ月分の場合もあります。更新時期が迫った時に事前に金額を把握しておかないと、通常の家賃とあわせた3ヶ月分の支払いに追われて大変です。

 

また、退去予定の場合も更新時期に気を配ります。せっかく更新料を払うのならしばらくは生活しないともったいないです。更新料を払って1ヶ月で退去なんて無駄ですから、更新するかしないかはその後の生活も考えてトータルで判断します。

 

一人暮らしにかかる費用

グラフを書く女性

 

今までの費用は賃貸契約にかかる費用のみです。0から一人暮らしを始める場合は、上記費用(家賃の5〜7ヶ月分)以外にさらにお金がかかります。

 

全部あわせて一人暮らしにかかる費用なので、予算を考える時は注意です。

 

引っ越し代

業者に依頼するか自力でやるかで変わります。業者に頼む場合でも金額の差が大きく、荷物の量や引っ越し先までの距離で変動します。安く済めば3万円ほどで、高いと10万円以上必要です。

 

家電購入費

家電は買い物の中で一番お金がかかります。洗濯機・冷蔵庫・レンジなどの必須家電だけで10万近くは必要です。テレビやパソコンを合わせると20万を超えるかもしれません。

 

新生活応援セットなどでお得に買い物をして費用をおさえます。

 

家電購入にかかる費用の目安

 

新生活用品の購入費

家具や日用品の購入にかかる費用です。生活用品だけなら10万円あれば十分で、5万円でもなんとかなります。必要なものの取捨選択が大切です。

 

雑費

住民票の取り寄せや移動時のガソリン代など、細々したお金がかかります。近場の引越しでもジワジワくるので考慮しておきたいです。

 

最終的な費用

一人暮らしを始めるのに必要な最終的な費用は、部屋探しの費用(家賃5〜7ヶ月分)+引っ越し代+家電・生活用品の購入費+当面の生活費です。入居後にすぐ働き始めたとしても翌月末まで収入がないケースもあるため、生活費も2ヶ月分はないと苦しい・・・

 

何も買わずに近場で安い賃貸に自力で引っ越すなら30万円でなんとかなりますが、通常は60〜70万程度は必要になります。

 

家電や家具を新品で揃えたり家賃が高い場合はもっと予算が必要です。「引っ越しをしたら100万くらいすぐなくなる」なんて言葉を聞いたことがありますが、まとまったお金が必要なのは間違いありません。

 

予算に余裕をもたせること、買い物を上手にすること、我慢することを心がけて、できるだけ無駄な出費を減らすのが大切です。

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