荷造りのコツ・梱包の仕方

荷造りの仕方をマスター

積まれた段ボール箱

 

引っ越し業者に頼る場合は荷造りを丸投げすることもできますが、料金もそれだけあがります。人によっては私物を触られたくないこともあるので、費用をおさえる意味もかねてできる限り自分で荷物をまとめるのがおすすめです。

 

自分で荷造りをする時も手当たり次第に物を詰めると引っ越し後にどこに何があるかわからなくなってしまいます。引っ越し後の片づけを楽にするために、梱包の時点で持ち物をうまく分類していくのが大切です。

 

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用意するもの

荷造りをするにあたって必要なものは以下です。梱包を自分でする場合でも引っ越し業者によっては梱包キットをくれたりします。

 

段ボール箱

段ボール箱は業者がくれるものなら頑丈ですが、スーパーなどで手に入るものはもろいです。小さいものを入れる用にミカン箱サイズをいくつか無料で調達しておき、壊れたら困るものを入れる用に頑丈な段ボールを購入します。無料でしっかりしたものを見つけたら迷わずゲットです。

 

大きいサイズの段ボールばかりにすると運ぶ時が不便な上に、重さで底が抜けたりします。大中小と違うサイズの段ボールを別々にいくつか用意しておくほうが仕分けもしやすく効率的です。

 

段ボールは底の部分にしっかりテープを貼っておきます。あらかじめ斜めや十字に貼って底を強くしておくのがポイントです。詰めた時に上が膨らむ場合は明らかにキャパオーバーなので、中身を減らして別の段ボールに詰めます。

 

新聞紙やチラシ

割れ物を包んだり、荷物の隙間を埋めるための緩衝材代わりに新聞紙やチラシを用意しておきます。エアーキャップ(プチプチ)があるならなお良いですが、わざわざ買う必要はありません。

 

ビニール袋

ゴミを捨てるための大きい袋(ゴミ袋)と、段ボールに詰める必要がない荷物を入れるための中くらいのレジ袋、組立家具をばらした時の金具などを入れる小さなコンビニ袋の3サイズのビニール袋があると便利です。

 

その他

ガムテープと本を縛るビニール紐、段ボールの中身を書くマジックは必須です。必要に応じてドライバーなどの工具類も用意します。

 

使わないものから梱包

最初は使わないものから詰めていきます。なくても困らない雑誌や本、CDやDVD、オフシーズンの洋服など、引っ越しした後でもすぐに必要とならないものを最初に片づけます。特にアルバムや雑誌類は片づけの途中でついつい読んでしまったりするので、直前にやるよりも最初に詰めてしまうほうが後の作業に支障がでません。

 

重いものと軽いものの扱い

基本的に重たい物は小さい段ボールに入れて、軽いものは大きい段ボールに入れます。本や食器をまとめて大きい箱に詰めると破壊的な重さになるので注意です。逆に洋服は軽いので大きい段ボールにまとめて入れておけます。

 

また、入れる順番も重いものが下、軽いものが上にくるようにするのが基本です。レンジや食器類などを新聞紙で保護しながら最初に置いて、その上や隙間に軽い小物を詰めて固定します。本を下に置いて洋服というパターンもOKですが、重いものの下に軽いものはNGです。

 

小さい段ボールなら本だけ詰めてもそこまで重くなりませんから、バランスを重視して詰めていきます。

 

中身をハッキリ記入

段ボールの外には中身の記入をしておきます。「ワレモノ」「衣類」といった具合で書けばいいですが、箱の上ではなく横から見えるように側面に書くのがコツです。段ボールは上に積み上げることになるので、箱の上に中身を書いても見えなくなってしまいます。

 

また、「@衣類」といった感じで詰めた順番に番号を書くと後が便利です。すぐに必要ないものから詰めていくので、番号が若いものは引っ越し先でもすぐに必要ないもの、数字が大きいのは引っ越しの直前まで使っていて必要性が高いものとわかります。

 

貴重品やつめなくてよいもの

貴重品は段ボールに詰めたりせずに、まとめてカバンに入れておきます。現金以外にも通帳や印鑑、鍵に書類など、どこにいったかわからなくなると困るものは別に管理します。

 

また、テーブルやいすなどの家具、照明器具やテレビなどは段ボール詰めは必要ありません。業者に頼む場合でもそのままで持って行ってくれます。

 

新居ですぐに必要となるものも段ボール詰めせずに袋にまとめて入れておくと便利です。掃除道具や洗面用具、ティッシュ、トイレットペーパーなどは生活用品としてまとめておきます。引っ越し当日にすぐ使う歯ブラシや下着、着替えは翌日分くらいまでを袋やキャリーバッグに入れておくと新居ですぐに片づけができない時も安心です。

 

物ごとの梱包方法

具体的に物ごとの梱包方法をまとめます。部屋にあるものをひとつひとつ片づけるのはけっこう大変ですから、時間を見つけて少しずつ作業するのが大切です。

 

食器類

皿や茶碗、グラスなどの割れ物は新聞紙を2重にして食器の形に包みます。新聞紙のインクがつくこともあるので、嫌な人は皿だけ大き目の茶封筒で代用可能です。

 

お皿2〜3枚を重ねて新聞紙で包んだりする場合は、セロハンテープで固定します。フォークやナイフなどは封筒に入れるほうが楽です。

 

包丁は先の部分を必ず包んでから入れます。1枚では破れることもあるので、何枚か重ねておくほうが安心です。

 

段ボールに入れる時は茶碗とお椀、ドンブリなど、形が似ているものを重ねて詰めます。皿はたてて、コップや茶碗は伏せる形で入れると隙間ができにくいです。上手に詰めても隙間はできてしまうので、空いた部分に新聞紙を詰めて中身が動かないように固定します。

 

照明器具

小さな電気スタンドなら電球部分だけを新聞紙でぐるぐる巻きにして段ボールへ入れます。室内用の大きな照明は引っ越し直前に電球を外しておけば、包まなくても大丈夫です。段ボールに詰めたりする必要はありません。

 

テレビ

テレビは残っているなら購入した時の箱に入れるのが理想ですが、ないならコード類を外しておきます。液晶の保護は新聞紙よりもエアーキャップが望ましいです。リモコンは他の電化製品のリモコンとまとめておくほうが行方不明になりません。

 

パソコン

パソコンもテレビと同じく購入時の箱がベストです。ないなら毛布やエアーキャップで包みます。カバンで持ち運べるなら問題ありません。運ぶ時にデータが壊れる可能性があるので、事前にバックアップを忘れないようにしておきます。

 

冷蔵庫

冷蔵庫は中身を空っぽにしておき、引っ越し前日には電源を切っておきます。霜が残っていると運ぶ時に水漏れをして故障の原因になるので、氷も捨てておきます。

 

石油ストーブ

灯油は必ず抜いておきます。空だきする時はできる限り外でします。新居が石油ストーブの使用を禁止している場合は、持って行っても仕方ないので処分です。

 

家具

組み立て式の家具なら分解しておきます。金具類は小さい袋にまとめていれておくと失くしません。

 

タンスは中身をすべてだしておきます。引き出しだけガムテープで止めてしまえば中身を出さなくても運べますが、無駄に重くなるだけです。運ぶときに向きが変わると中身はぐちゃぐちゃになるので、あらかじめだして中身は別にしておきます。

 

中身が空っぽでも引き出しをガムテープで固定すれば、運搬中に飛び出して家具そのものが壊れるのを予防できます。軽くて向きも関係ない衣類だけが入っている衣装ケースは、引き出しを固定しておくだけでも大丈夫です。

 

洋服

厚みのある洋服を段ボールに詰める時は、たたんだ状態で次々重ねずに襟首を交互にしながら重ねていきます。ジャケットやスーツ類など、シワができたら困るものはハンガーにかけた状態で3枚にたたんだほうがシワになりにくいです。

 

逆にTシャツのようにシワになりにくいものはたたむよりも丸めたほうがたくさん入ります。

 

本や雑誌

雑誌や本は大きい段ボールにまとめると恐ろしい重さになるので、小さい段ボールに小分けしておきます。本が多くて段ボールが増えるのが嫌な場合は、ビニールひもで縛るか、軽いものをいれている大きい段ボールに分けていれます。

 

その他小物

写真や書類系はファイルや封筒にまとめていれておきます。失くしてはいけないものとすぐには必要ないものをわけるのも大切です。

 

こまごましたものを段ボールに詰める時はそのまま詰めずに小さ目の収納ケースに入れてから箱詰めします。段ボールを開けたら中に複数の収納があり、小物が分類されている状態にするわけです。

 

荷物が多い場合は収納サービスの利用も検討する

引越しをきっかけに不用品を捨てるのも大切ですが、何もかも手放すと一人暮らしでは困ります。

 

かといって、実家暮らしの時のように収納スペースがないと整理整頓も捗りません。

 

荷物があまりにも多いときはレンタル収納サービスやトランクルームなどを借りるのも手です。

 

保管サービスに荷物を預けておき、部屋のレイアウトや荷物の置き場所が決まってから取り出すことで片付けもしやすくなります。

 

レンタス収納サービスやトランクルームを紹介しているサイトは以下がオススメです。

 

オススメサイト ⇒ トランクルーム紹介部

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